独日セミナー フランクフルトから沖縄へ

2016年08月04日
  • 国際交流報告

いよいよドイツから日本へ戻る日です。先ほど台北に到着したとの連絡があり、今から数時間後には沖縄に到着します。長時間のフライト、ストップオーバーなどで大変疲れているとは思いますが、皆様の到着を家族の方々がお待ちしております。家に帰ったらおいしいご飯をいっぱい食べて下さい!!

 

さて話は変わりますが、リーダーより今回の旅の総括についてご連絡ありましたのでご報告いたします。

 

いよいよ明日の朝、フランクフルト空港を発ち、台湾経由で沖縄、そして青木兄弟はそこから長野まで帰ります。長い長い1日になるので今晩は早めに休んでいるところです。

子ども達の旅の振り返り、読んで頂けましたでしょうか?この2週間、子ども達をドイツに送り、その様子を見守りながら、保護者の皆さんはどう感じられていたでしょうか?今日は、私の経験も踏まえながら、この旅を振り返り、今後の子ども達に期待する事などを少しお話させて下さい。

小学校低学年までの私は、担任の先生とすら話せず、特定の友達を通してでないと誰とも会話すらできないような、そんな子どもでした。変化が起こったのは小学校2年生の時。8ヶ月間、父の仕事の都合で家族でフランスに住むという経験をしてからです。現地の小学校に通っていた私は、もちろんフランス語も分からず、内気な性格も変わるわけがありませんでした。
ただ、子ども心にひとつ気付いた事がありました。それは、たとえ言葉が分からなくても、顔の表情やジェスチャーや態度でその人の想いは伝わるのだという事。ということは、言葉というツールを使って自分の意見を伝える事が出来るようになれば、もっともっと周りと分かり合っていけるんじゃないか、と気付いたのです。
日本に帰ってからの私は、まるで別人のように、それまで使ってこなかった言葉というツールを大いに利用し、自分の意見をはっきりと伝え周りをリードするような、大変活発な少女に変わりました。そしてそのうち、自分の国の言葉だけでなく、英語というツールを身に付ければ更に多くの人と分かり合えるのだという事に気付き、自分の進む道を定め、進み続け、今日の私に繋がっています。

さて、ここで私が言いたい事は2つです。
ひとつめは、言葉というものがいかに人と人を繋ぎ、理解し合う為の重要なツールであるかということ。そして国際人として生きていく中でその大きな役目を担うものが英語であるということ。
ふたつめは、子どもの頃に体験した事が、どれだけその後の人生に影響を及ぼすきっかけになり得るかということ。例え結果がすぐには出ないとしても、です。

今回、ドイツでの経験というプレゼントをお子さんに贈る英断をされた保護者の皆さんに尊敬の意を表します。この青少年交流セミナーの持つ役割がどれだけ大きいか、私自身も肌で感じて知っているからです。そして、この子達がこの2週間で様々な体験を通して学んでいく姿を見ることができて、とても嬉しかったからです。ドイツの旅を通して、子ども達が学び、感じ、気付いた事はきっと数え切れなかった事でしょう。今はおぼろげな感情だとしても、子ども達自身の中に根付き、彼らの未来に繋がっていくものも多くあると信じています。これから日常に戻ってからも、なにかのきっかけで、心の中に残っているその種がふと芽吹く事があるかもしれません。そんな時、周りにいる私たち大人が、子ども達自身でその花を咲かせていけることを信じ、見守り、サポートをしていく事が大切なのではないかと思っています。そういった芽吹きが世界中で起こり皆で育んでいくことが出来たなら、その時こそこの世界の未来は明るく平和なものになるのかもしれません。このセミナー参加者には、その一端を担う、もしかすると先頭を切ってリードするような、そんな強力な地球人に育っていって欲しいと願っています。

何かの縁で集まったこの12名の子ども達。この夏の2週間を共に過ごし学ぶ事ができたことを幸せに思います。この貴重な経験をどう生かし、どうやってこれからの人生を切り開いていくのか。その歩む道を近くで見守り、保護者の皆さんと一緒にこれからもこの12名のサポートを続けていきたいと思っています。

余談ですが、子ども達はドイツの食事も満喫していますが、ここ数日はおにぎりが恋しいやらお寿司が食べたいやらの声も増えています。帰ってからの食事のリクエストは多いかもしれませんよ。空港のコンビニに駆け込みたい子もいるようですので…。

 

 

それではみなさん3時間後にお会いしましょう!!

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